中2の決意
当時、神戸市の公立中学生男子は強制的に丸刈りという今なら人権問題に発展しかねない無意味なルールの基、丸刈りが嫌だというだけの理由で私立中学入学を希望した少年の儚い希望はオカンの「お金がもったいない!」という一言によりあっけなく打ち砕かれ、小学校を卒業した春休みに泣く泣く近所の散髪屋で丸刈りにし地元の公立中学校へ通うことになったのでした。
丸刈りになったことにより、完全なじゃがいも少年の誕生です。
中学時代は部活に恋にと毎日充実しており、そんな中2の終わりの三者面談の帰り道、「もっと勉強を頑張らないと上の高校に行けないぞ。」という担任の先生のお約束の言葉によってオカンとの間に気まずい空気が流れる中「あんた将来どうすんの?」とのオカンの問いに、じゃがいも少年は咄嗟に「俺ロックバンドでデビューするわ!」と言い放ち、鼻で笑われたのは言うまでもありません。
ただこの頃世間は80年代バンドブームで、THE BLUE HEARTSを筆頭に(自分の中で)ジュンスカ、ユニコーン、ザブームなどのジャパニーズロックバンドにのめり込んでいく中、じゃがいも少年は「高校に行ったら絶対バンドを組む!」と固い決意を掲げたのでありました。