じゃがいも少年のエンタメHISTORY

神戸生まれ神戸育ちの丸坊主いがぐり中学生が後にバンドでメジャーデビューし、バンド解散後、芸能事務所の音楽制作スタッフとして拾われ、大御所芸能人Kの運転手兼付き人を経て、敏腕!?マネージャーになるまでの思い出と、そんなじゃがいも少年から見た当時の特殊な芸能界の裏側なんかの記録を綴ります。

初レコーディングとデモテープ

高校卒業後、新生バンドはそれぞれの進路を歩みながら、週2〜3回のバンド練習を定例化しつつ、バンド活動をして行くにはまずはライブハウスに出演しようと考え、ライブハウスに出演するにはバンドのプロフィールとなるデモテープを作らなければと、Oの作るオリジナル曲を増やしつつ、曲の精度をリハーサルで上げて行き、まずは4曲オリジナル曲のレコーディングを地元のスタジオで行うことに。

 

当時に地元スタジオのレコーディング機材は家庭用の録音機器に毛が生えた程度で、レコーディングエンジニアであるスタジオの店長Kさんの指導の基、基本的にドラム、ベース、ギターのベーシックな演奏をまずは一発録りと呼ばれる手法で録音する為、誰かがミスをするとやり直しの緊迫したもので、じゃがいも少年含め、バンドの人生初レコーディングはとにかくミスなく曲を最後まで弾ききることでした。

 

数回録音した中で一番マシなものをチョイスし、そこにウワモノと呼ばれるギターのリードパートやソロ、歌やコーラスを重ねていきます。

レコーディングは1日掛かりで行われ、基本的にドラム&ベースはレコーディングの序盤に終わってしまうので、後は曲が仕上がっていくのは見守るだけのドラムIとベースじゃがいも少年。
自分達の演奏が音源となっていく作業は楽しくてしょうがありませんでした。

 

各パート全て録り終わるとその日は終了で、後日ミックスダウンと呼ばれる、いわゆる録音したそれぞれの音の音質やバランスを調整しながら徐々に全ての音を重ねて行き、LRの2チャンネルに曲を落とし込む重要な作業で曲を仕上げます。

 

ミックスダウンはバンドメンバーは横からあーだこーだ言うだけで、レコーディングエンジニアであるスタジオの店長Kさん1人で作業します。
各所バランスを取り終えてミックスダウンした音源をDATと呼ばれる磁気テープに落とし込んでレコーディングは終了。


当時はそのDATからマスターとなるカセットテープに音源をダビングして、それを家のダブルラジカセで更に別のカセットテープにダビングし、デモテープの完成!という時代でした。