追っかけ
クラスメイトのOの才能に惚れ込んだじゃがいも少年は、それから必ずOのバンドの練習に顔を出すようになり、いつしか自他認めるOの追っかけとなっていきました。
一方じゃがいも少年のバンドの方はメンバーは相変わらず部活が忙しく、一度も練習せぬままフェードアウトしていってしまいました。
じゃがいも少年はOとバンドを組みたくてたまりませんでしたが、Oは中学時代からのバンドがあります。
そのOのバンドのベースが早く脱退してくれないかと本気で願っていましたが、その想いとは裏腹にOのバンドは人気が出て来て、高校生ながらライブハウスでLIVEをしてその時の写真がライブハウスの入口前のショーケースに貼り出されたり、初めてレコーディングしたOのバンドのオリジナル曲を昼休みの校内放送で流したり、その活動をうらやましく思いながら、じゃがいも少年は一番のファンとしてくっついているしかない状況でした。
そんな中転機が訪れます。