初音楽室LIVE
じゃがいも少年の新しいバンドはOがボーカルではなくギターというポジションながら、かなり理想に近い状態で、BOOWYのコピーを中心にドンドンレパートリーを増やしていき、遂に念願の初LIVEを行うことになりました。
LIVE会場はOのバンドの練習場所でもある文化センターの音楽室でした。
Oのバンドは中学の卒業LIVE以来、定期的にこの文化センターの音楽室LIVEを実施しており、ステージはないながらもパイプイスが豊富にあり、適当にイスを並べて東急ハンズで売っているチケットを200円で友達に販売する高校生らしい健全なLIVE運営でした。
その憧れの音楽室LIVEのステージ(ありませんが)に立てるということで、じゃがいも少年ははりきってチケットを捌きました。
LIVE当日、バンドをクビにした元ボーカルのバレー部のSや元ドラムのYも駆けつけてくれ、客席にはかなりの同級生達が集まってくれました。
LIVEの構成はほぼBOOWYのコピー曲で、演奏が始まるとみんなが「うまい!うまい!」と絶賛してくれ、じゃがいも少年は人前で演奏する快感を覚えたのでありました。
それからこの文化センターでの音楽室LIVEは、この界隈ではちょっとしたムーブメントとなり、同級生内で他のバンドもちょこちょこ現れて、複数のバンドが交替でLIVEを行う、いわゆる対バン形式のイベントが活性化していきました。